第1回レポートで写真と思い出の関係について紹介しました。そこで、今回は写真を撮るのに必要なカメラについて考えてみます。
私たちは当たり前のように自分のカメラを持ち、写真を撮っています。
カメラが身近になりましたが、ほかの人がカメラを、いつ、どんなきっかけで手に入れたかを知る機会はほとんどありません。
そこで思い出づくり研究所では、カメラを手に入れる(入れたい)年代を調査しました。
カメラを買った(買おうと思う)年代
20代から50代を対象にしたアンケートでは、「10代」と回答した人がなんと60%近くにのぼり、75%もの人が、カメラを20代までに手に入れている(または手に入れるつもりである)ことがわかりました。 コンパクトデジタルカメラが安価で買えるようになったり、携帯電話のカメラ機能が浸透したりしたことがこのような結果をもたらしたのかもしれません。
しかし、なぜカメラを10代で手に入れる(入れたいと思う)人が多いのでしょうか?
つづいて、人生で写真に残したい思い出が多くなる時期を調査しました。
人生で写真に残したい思い出が多くなる時期
20代から50代を対象にアンケートをしたところ、10代がもっとも思い出の多い時期である、と回答した人が70%近くにのぼりました。
このことから、思い出として残したいできごとが多い年代がカメラを買う年代と一致すると考えられます。しかし、写真に残したい思い出のほとんどが10代でつくられると思っていても、カメラを手にするのがそれよりも後だったため後悔した人も20%近くいると思われます。カメラを買ったきっかけとして「持っていなくて後悔したから」という声もよく聞きます。
多くのことを経験する10代はあっというまに過ぎ去ってしまうものです。その一瞬一瞬を残しておくためにも、カメラを携帯してたくさんの思い出を残すといいでしょう。
Vol. 25
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Vol. 24
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Vol. 10
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