思い出づくり研究所レポート

思い出にしたい写真は、学校行事よりも日常のひとこま

20代から50代のどの世代の人も、10代の思い出が大切だと考えていることが明らかになりました。では具体的に10代のどのようなシーンやものを写真として残しておきたいと考えているのでしょうか?また、それは世代によって違いがあるのでしょうか?
「写真に残したい10代の思い出」とは何かを世代別に調査しました。

自分が10代の頃の思い出で写真に残しておけばよかったシーン、もの

これは50代以上を対象にアンケートをとった結果です。「住んでいた地域の当時の情景」と「学校のひとこま」を写真として残しておきたかったと思っている人が比較的多いことがわかります。今ほどカメラを手軽に持ち歩けなかった時代だったせいか、日常にある何気ないものを、撮っておけばよかったと感じているのかもしれません。

では、若い世代は自分が将来、10代の頃のどのような写真を見返したいと思うようになると考えているのでしょうか?

自分が50代、60代になったとき、見返したくなる10代の頃の写真のシーン、もの

これは先ほどとは逆に10代と20代を対象に、自分が50代、60代になった時、10代の頃のどのような写真を見返したくなるか想像してもらったアンケート結果です。およそ60%もの人が「住んでいた地域の当時の情景」の写真を見返したいと思うだろうと回答しました。また、50代、60代とは異なり、学校に関する写真をそれほど重要視していないことも明らかになりました。
このように、イベントでも、人物でもなく、自分が当たり前のように過ごしていた場所の情景が「思い出」を想起させる大きな一つの要因だと考える人が、世代を問わず多いことがわかりました。
しかし思い返してみれば、自分の住む街を写真に収める機会はあまりないのかもしれません。将来の自分のためにもカメラを手に入れたら、それを持って街に出てみるのもいいかもしれません。それぞれの心の中にある「ふるさと」の情景を目に見える形で撮っておいてみてはいかがでしょうか。