思い出づくり研究所レポート

歩きながら子どもと学校の話をする 『TOKYOウオーク2011』

スカイツリーを横目に子どもとコミュニケーションをとる

受付の前には長蛇の列。家族連れも目立ちます

スタートして、まず目を引かれたのは家族連れの笑顔です。ウオーキングは体力差が出にくいため、大人と子どもが一緒に楽しめます。なかには親子三代で参加している方もいました。
歩いていると景色も変わるので、自然と話が弾みます。だんだん大きく見えてくるスカイツリーのことや学校でのできごとを話している家族連れを、たくさん見かけました。名所を見ながら昔した旅行のことを話している家族も多く、歩きながらそれぞれの思い出をかみしめているようでした。

完成後にスカイツリーを再び見上げた時、このイベントに参加した日を思い出すかもしれません

隅田川を渡って少し歩くと、雷門で有名な浅草寺に着きます。雷門とは逆側から入り、境内を通過するのが今回のコース。ここでは浅草寺のバックにスカイツリーを見ることができます。未完成のスカイツリーを見られるのは今だけということもあり、浅草寺とスカイツリーの前で記念写真を撮っている家族連れでにぎわっていました。

今でしか、ここでしか撮影できない風景を思い出に

栄養ドリンクを片手に道中の思い出話

折り返し地点辺りにある両国国技館の向かいではハンドタオルと栄養ドリンクのサービスがありました。ドリンクを片手に、しばし休息をとります。多くの参加者が一息ついて、歩いてきた場所の話をしていました。
国技館の手前では少し疲れた表情を見せている子どもを多く見かけましたが、栄養ドリンクを飲んで元気を取り戻したようです。楽しそうに家族と道中の話をしていました。スカイツリーに浅草寺、復興記念館、国技館など見所が多く、自然と会話も弾むのでしょう。家族で「完走」ならぬ「完歩」をめざす姿は、見ていてほほえましいものでした。

タオルとドリンクをもらい、奥にあるスペースで一息つきます

達成感の共有が「また来たいね」につながる

ここまで5つの公園を通り、5つの川を越えて歩き続け、ついに見てきたゴール。およそ4時間かかった12.7キロの旅路。ここでは完歩プラカードを持って、記念写真を撮ってもらえます。参加者は何キロも歩いて疲れているはずなのに、カメラを向けられると笑顔になります。ゴールした達成感と、写真を撮ってくれる方の笑顔が疲れを忘れさせてくれました。
この日の参加者は4071名。4071の思い出が生まれました。

TOKYOウオーク2011は土曜日にすべて開催されます。参加した次の日にあたる日曜日は撮影した写真を整理するのも良いでしょう。
写真を撮っていなかった、という方はTOKYOウオークに協力しているNPO法人フォトカルチャー倶楽部 のホームページをご覧ください。いくつかのポイントでカメラマンが撮った参加者の写真が、掲載されています。スタート時に配布されたパスワードを入れれば、自分たちの写真を見て、ダウンロードすることができます。
家族でそこのサイトを見て写真を探したり整理をしたりすれば、帰ってきてからも楽しみは続きます。ゴールした時の達成感や、一緒に歩いた場所の思い出を共有すると「また来たいね」という気持ちになります。

次回のTOKYOウオークは6月11日(土)。梅雨の時期なので雨具を用意しておくといいでしょう。替えのシャツを持っていると、汗をかいても安心です。エントリーはこちら の事前予約をおすすめします。当日申し込むより500円もお得になります。
場所は調布エリア。武蔵野の森公園や神代植物公園など、多くの緑に囲まれたエリアです。あの水木しげるさんが暮らし、『ゲゲゲの女房』の舞台になった地域でもあります。調布には鬼太郎ストリートと呼ばれる通りもあるので、妖怪のオブジェを探してみるのも面白いかもしれません。

TOKYOウオークで東京の知らないところを歩き、家族で話をすれば、いい思い出になるはずです。