写真の整理頻度についての質問で、2番目に多かったのが「1年以上写真の整理は全くしていない」という回答で、約2割にあたりました。つまり5人に1人は写真の整理を1年以上全くしていないということです。写真を撮っても整理しなければ、思い出も忘れ去られてしまいます。
人間の記憶には限界があります。とても印象深いできごとであれば、どんなに時間が経っても忘れないかもしれませんが、細かいことは忘れ去ってしまうでしょう。
記憶が鮮明に残っている時間
過去のできごとを鮮明に思い出せる期間を聞いたところ、「前日」という回答が半数近くにのぼり、1週間より前のできごとを「思い出せる」と答えた人は2割にも達しませんでした。
時間が経てば経つほど人は忘れてしまいます。思い出の写真も、どんなものだったのかを忘れてしまっていては意味がありません。1年以上写真を整理していない人は、まず大多数の人が続けている「3ヶ月に1回、半日かけて」の整理を心がけてみてはいかがでしょうか。整理する習慣をつければ、思い出の写真を忘れてしまうことも減るはずです。
また、3ヶ月に1回のペースで整理している人も、写真を撮ったら1週間以内に簡単に見返しておくといいでしょう。データ写真であればフォルダに名前をつけるだけでも何の写真かを忘れなくなります。
せっかく撮った写真なのに、そこにあったはずの物語を忘れてしまうのは思い出をなくしてしまうことにほかなりません。整理をすることで写真を見返し、思い出として定着させることも大切です。
しかし、写真整理は単調で飽きてしまうという人もいます。そういう人は友達と一緒に整理をしたり、自分なりに工夫した可愛いアルバムをつくったりするのもいいでしょう。工夫して整理をしていれば、その時間自体が楽しい思い出に変わっていくかもしれません。
Vol. 25
撮りっぱなしで思い出写真をなくす前にできること
Vol. 24
人間関係を築くきっかけや、自分を見つめ直す機会となる
Vol. 23
年賀状の写真を決めるタイミングで、今年の写真を整理
Vol. 22
デジタル時代に変わり、撮影者の視線が多様化
Vol. 21
思い出を呼び起こす写真は、匂いや音が感じられるもの
Vol. 20
過去・現在・未来。思い出はそれぞれの時間をつなげる
Vol. 19
思い出を振り返るだけでなく、新しい思い出も加わる
Vol. 18
作り込んだ写真年賀状の効果を分析する実験
Vol. 17
フォトブックを作成して、自分の価値観を分析する実験
Vol. 16
昔の「気になる」写真で自分磨きのきっかけに
Vol. 15
「好き」「きらい」をテーマに撮って、これからの自分の課題を発見
Vol. 14
「撮っても選ばない」で、違いが出る個性
Vol. 13
思い出写真は、自分のことを相手に伝える近道
Vol. 12
いよいよ思い出を人生に活かす実験がスタート
Vol. 11
思い出は写真に。
写真を整理すれば未来が見えてくる
号外
震災のがれきから思い出を救う
Vol. 10
7 割の祖父母や親が
孫や子供の写真を持ち歩いている
vol.9
3人の2人が
ペットの写真を持っていない
vol.8
7割の人が家族旅行をしていない
vol.7
3人に2人が
家族写真を撮らなくなっている
vol.6
家族を安心させる遺影の作り方
vol.5
7割の人が人物写真の撮り忘れで
後悔 旅行中の写真撮影
vol.4
写真整理は3ヶ月に1回が6割
vol.3
デジタル画像保存の落とし穴
vol.2
カメラを片手に思い出を残そう
vol.1
思い出をつくる、のこす