思い出づくり研究所レポート

物語ができる写真の残し方、「フォトブック」

旅や入学式などのイベントを1枚の写真で残すのと、複数の写真で残すのではどちらが思い出として定着しやすいでしょうか?
複数の写真の方が情報量が多いので、定着しやすいと答える人が多いでしょう。もちろん、それも理由のひとつですが、さらに複数の写真を並べるとそこには時間の流れが表現されます。時間の流れを追ってできごとが進んでいくと、それは物語になります。「これを撮ったあとにああなって、こうなったんだ」とできごととできごとの間をうめる物語を思い出そうとするため、複数の写真の方が思い出として定着しやすくなります。そのため、写真が複数枚残っているイベントの方が、1枚しか残っていないイベントより鮮明に思い出せるはずです。
さらにコメントつきのアルバムがあれば、当時のことを絵本を読むように思い出せます。ただ問題になるのがアルバムをつくるには、時間と手間がかかることです。手間がかかりすぎると、アルバムに整理すること自体をしなくなってしまいます。
これを解決してくれるのが「フォトブック」。

フォトブック

フォトブックは1冊からつくれるプライベート写真集です。画像データをパソコン上で編集しネット注文すれば、完成品が受け取れる、まさにデジタル時代のアルバムです。アルバムと違って同じものを2冊、3冊と同時注文できるので、ほかの人にあげられ、簡単に思い出を共有することもできます。
カメラのキタムラでは作成・注文できる専用ソフトをこちらからダウンロードできます。
フォトブックには写真が入れられるだけでなく、文字も入れられます(文字が入らない種類もあります)。当時の心情をコメントにして残すと、写真が思い出に変化しやすくなります。旅行やパーティーなどのイベント写真をコメントつきで一冊にまとめると、つくる過程や、見返すときにその時のことが思い起こされるため、思い出として定着しやすくなります。
ただ撮っただけで終わらせていてはもったいないです。見返すことがなければ思い出は風化してしまいます。
整理せずに、うもれてしまっている写真をフォトブックにすることで、好きなときに見返すこともでき、大切な思い出をなくさなくなります。

このレポートでは思い出と写真の関係に着目し、写真をどう活用すれば思い出を残しやすくなるのか探っていきます。どうぞご期待ください。