コンパクトデジタルカメラやカメラ機能付きの携帯電話など、手軽に使えるカメラ機器の普及で、私たちがシャッターを切る回数は増えています。その反面、撮ったら撮ったまま、ということが多くなりました。デジタルカメラなどの普及によって、従来の「写真を撮ったら、フィルムを現像して印刷する」という流れが、「写真は撮りたいときにとりあえず撮っておく」に変わってきたからだと考えられます。印刷しなくてもデータのままで確認できるので、そこで終わりにしてしまっているのです。下記の調査結果がそれを裏付けています。
写真撮影後の保存形態
約80%の人がパソコンの中に移したままであると回答しました。やはり印刷したり、CD・DVDなどに移したりしている人が極端に少ない結果です。パソコンで保存しておくだけであれば、手間もそれほどかからず、費用も発生しないので非常にラクです。ただ、パソコンで保存しておく場合、飲み物をこぼしたり、ウィルスに感染したりということで、中のデータは簡単に消えてしまいます。そういった事故が実際に起こっているのかどうか、また起こっているとしてどの程度起こっているのか、をデータの消失経験とバックアップについての調査結果から考えてみます。
データ消失経験とバックアップ
データ消失経験のある人が全体のおよそ20%、すなわち5人に1人でした。みなさんが思っている以上に消失しやすいのです。しかも、そのうち3分の1ほどの人しかバックアップをとっていません。残りの人はデータが消失してからその重要性に気付いたはずです。やはり、大事な写真であれば、印刷するなどのバックアップ対策をとっておいた方がよいでしょう。
Vol. 25
撮りっぱなしで思い出写真をなくす前にできること
Vol. 24
人間関係を築くきっかけや、自分を見つめ直す機会となる
Vol. 23
年賀状の写真を決めるタイミングで、今年の写真を整理
Vol. 22
デジタル時代に変わり、撮影者の視線が多様化
Vol. 21
思い出を呼び起こす写真は、匂いや音が感じられるもの
Vol. 20
過去・現在・未来。思い出はそれぞれの時間をつなげる
Vol. 19
思い出を振り返るだけでなく、新しい思い出も加わる
Vol. 18
作り込んだ写真年賀状の効果を分析する実験
Vol. 17
フォトブックを作成して、自分の価値観を分析する実験
Vol. 16
昔の「気になる」写真で自分磨きのきっかけに
Vol. 15
「好き」「きらい」をテーマに撮って、これからの自分の課題を発見
Vol. 14
「撮っても選ばない」で、違いが出る個性
Vol. 13
思い出写真は、自分のことを相手に伝える近道
Vol. 12
いよいよ思い出を人生に活かす実験がスタート
Vol. 11
思い出は写真に。
写真を整理すれば未来が見えてくる
号外
震災のがれきから思い出を救う
Vol. 10
7 割の祖父母や親が
孫や子供の写真を持ち歩いている
vol.9
3人の2人が
ペットの写真を持っていない
vol.8
7割の人が家族旅行をしていない
vol.7
3人に2人が
家族写真を撮らなくなっている
vol.6
家族を安心させる遺影の作り方
vol.5
7割の人が人物写真の撮り忘れで
後悔 旅行中の写真撮影
vol.4
写真整理は3ヶ月に1回が6割
vol.3
デジタル画像保存の落とし穴
vol.2
カメラを片手に思い出を残そう
vol.1
思い出をつくる、のこす