写真撮影マナー 二十四か条

撮影するときに、気になる他のカメラマンのマナーの悪さ。
もしかしたら、あなたも知らず知らずのうちに他の人に迷惑をかけているかもしれません。
そこで、撮影のシチュエーションによって変わる、カメラマンが守るべきマナーを二十四か条になとめました。
気持よく撮影することは良い作品にもつながります。
あなたが実践することで、まわりを変えていくことができます。

1 撮影現場

第一条撮影が可能な場所か確認する

いくら撮りたい被写体があるからといって、立ち入り禁止場所や私有地に断りもなく入ることはマナー以前に不法侵入で犯罪になってしまします。また、公共の場所であっても、我が物顔で撮影ポイントを占有するのはマナー違反。カメラマンだけの場所ではありません。

第二条カメラマンの荷物は多いことを自覚する

カメラ・レンズ・三脚・フィルム・バッグ‥撮影するために必要な装備はたくさんあり、かさばります。中でも一番扱いに注意が必要なのが三脚。脚を伸ばしたままの移動は危険ですし、スペースが十分にないところや畑・花壇・芝生など植物を傷めてしまう場所での三脚の使用は厳禁です。

第三条駐車する場所に気をつける

撮影地まで、車で移動する機会は多いと思います。注意したいのは駐車について。なるべく撮影ポイントの近くまで行こうとして、狭い道や駐車禁止場所に駐車することや、林道や民家のそばで深夜・早朝にエンジンをかけっぱなしにしたり、大声でおしゃべりすることは付近住人に迷惑となります。

第四条ゴミは自分の物ではなくても拾う

撮影地でフィルムの空き箱・ケース・メディアパッケージのゴミを見ると撮影のモチベーションも下がってしまいます。自分でゴミを出さないのはもちろんですが、ゴミを見つけたときには拾うようにしましょう。喫煙しながらの撮影もマナー違反。タバコを吸いながらではせっかくのシャッターチャンスを逃してしまうことも。

第五条自分の都合で環境を変えない

あの木の枝がなければもっと良い写真になるのだが‥撮影中にこんな状況に遭遇することしばしば。だからといって、枝を折ったり草をむしったりするのでは本末転倒です。自分が動いて構図を変えれば済むこと。自然を大切にし、撮らせてもらっているのだという気持ちを忘れずに。

2 モデル撮影編

第六条場所を譲り合いながら撮影する

皆さん同じ参加費を払っています。最前列を独占して動かないといったことをしないよう、前後左右を交代しながら撮影し、講師やスタッフから場所交代の指示があった場合はすみやかに移動して気持ち良く撮影できるようにしましょう。

第七条モデルが撮られやすい環境を作る

モデルに勝手に指示を出す、自分の撮りやすい位置に移動させる、撮影時間以外に撮影する‥自分勝手なことをすると、せっかくのモデルの表情の曇ってしまいます。無茶な要求をしないことで、モデルを撮りやすい環境ができ、良い表情を引き出すチャンスが増えます。

第八条撮影の目的を明確にする

ビデオなどの動画撮影では撮影のキリがつかず、場所交代が出来ません。また携帯電話付属のカメラではモデルにも失礼。作品を作るのだという明確な目的をもって撮影会に臨みましょう。

第九条モデルを不快にさせない

モデルへのセクハラ発言や接触、特定のモデルにしつこくつきまとう行為は、撮影者の品位を著しく下げるだけでなく、犯罪にもつながります。モデルが不快な思いをすると、せっかくの撮影会が台無しになってしまうこともあります。

第十条HPに無断で写真を掲載しない

モデル事務所の事前許可が必要となるので、無断でHPにアップしないこと。

3 スナップ撮影編

第十一条声掛けは人物撮影の第一歩

道を歩いていていきなりカメラを向けられれば、誰でも驚き、不快な思いをするでしょう。一言「撮ってもいいですか?」と聞くだけで、コミュニケーションが生まれ、撮影がOKかNGかの確認を取ることができます。特に子どもを撮るときは、保護者の許可をもらってください。

第一二条ショーウインドウや店舗内を許可なく撮影しない

美しいショーウィンドウや店舗の内装。思わす撮ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、ショーウィンドウデザイナーや店舗の著作権があります。むやみに撮ると営業妨害になってしまうこともあります。事前に許可を取ったうえで撮影しましょう。

第十三条無断で民家の敷地内に入って撮影しない

住人のプライバシーを侵害してしまいます。手入れのされた見事な花のある庭など、撮りたい被写体があるときには一言断ってから撮影しましょう。撮られるほうも撮るほうも気持ち良く撮影できます。

4 撮影ツアー編

第十四条身勝手な行動をとらない

いくらいつまでも粘って撮りたい被写体があったとしても、撮影ツアーは団体行動。集合時間を守らないと行程に支障をきたします。同じく単独行動も、事故などトラブルの原因。一人の勝手な行動がみんなに迷惑をかけることになります。

第十五条健康状態を判断して参加を決定する

ちょっと体調が悪いけれど、どうしても行きたかった撮影ツアー。しかし現地に着いてからでは何かあったときに対応が遅くなります。体調管理もカメラマンの大切な役目です。他の参加者に迷惑をかけないためにも事前に健康状態を見極めて、参加・不参加を決めましょう。

第十六条一般観光客の邪魔にならないようにする

貸切で無い場所では皆さん平等です。撮影するからといって一般観光客を押しのけて撮影ポイントを独占してよいという理屈は通りません。同じように、迷惑にならないように撮影を楽しみましょう。

5 写真教室・セミナー編

第十七条携帯電話はマナーモードにする

講義中の着信音は他の参加者の迷惑となります。もちろんメールや電話をし始めるのもNG。マナーモードに設定し、使用する場合は退室してからにしましょう。

第十八条講義と関係ない質問はしない

参加者の集中が途切れ、気が散ってしまします。また他の写真教室の話をすることは講義カリキュラムの妨げになります。講義と関係ない内容で、どうしても聞きたいことは講義終了後に質問しましょう。

第十九条他の参加者との私語は慎む

同じ趣味を持つ者同士、話が盛り上がってしまうこともあるかとは思いますが、真剣に講義を聞いている他の参加者の迷惑になってしまいます。教室が終了したあとにこころゆくまで写真談義に花を咲かせましょう。

6 コンテスト応募編

第二十条二重応募、他人の写真を模写しての応募はしない

二重応募した作品が複数のコンテストで入賞した場合、主催者に迷惑がかかってしまします。また他人の作品を複写しての応募は著作権法違反、それ以前に写真を志す人間の道にもおとる行為です。コンテストにはあなたが気持ちを込めて撮った力作を応募してください。

7 野鳥撮影編

第二十一条自然にも人にも十分な配慮をする

撮影が、野生生活や周囲の自然に悪影響を及ぼす場合もあるので、対象の生物や周囲の環境をよく理解した上で影響がないようつとめましょう。また、撮影や観察が地元の人や周囲の人に誤解やストレスを与える場合もあるので、十分な配慮をしましょう。

第二十二条むやみに野鳥の巣に近づかない

子育ての季節、親鳥は特に神経質になるものが多く、危険を感じたり、巣のまわりの様子が変化すると、巣を捨ててしまうことがあります。特に、巣の近くでの撮影はヒナを死にいたらしめることもあるので、野鳥の習性を熟知していない場合は避けましょう。

第二十三条珍しい種類だからと追い回さない

国内への渡来の少ない珍しい種類は、主な生息地や渡りのルートから外れて飛来した場合が多く、鳥が弱ってしまっているケースもあります。その鳥が十分に休んで採食もできるように、接近しすぎたり、飛ばせてしまうような撮影は避けましょう。

第二十四条餌付けやストロボの使用は避ける

撮影を目的とした餌付け、ストロボなどの人口照明の使用は、野鳥の生活を変えてしまったり、思わぬ事故につながる恐れがあります。そのため野鳥の習性を熟知していない場合は避けましょう。